新型コロナ感染者、症状消え4週間経てば「献血OK」

厚生労働省の部会は27日、新型コロナウイルスに感染した人も、症状がなくなってから4週間経てば、献血できるとする方針を決めた。無症状なら陽性になった検体の採取日から数える。コロナ禍で集団献血などが実施しづらく、血液を集めづらい状態が続いており、安全に献血できる期間を確認した。

 献血前に後遺症の有無について医師が問診し、必要に応じて血中の酸素飽和度などを測定して判断する。体内にウイルスが残っていても感染力はないと考えられる期間を設定した。献血の血液を介した感染は、これまでに海外文献からも報告されていないという。

 日本赤十字社によると、今年5月末までに新型コロナへの感染を理由に献血を断った人は1142人。貴重な献血機会が失われているという。(市野塊)